MSP Compression チュートリアル 10
フィードバックのコントロール

チュートリアルを開いて下さい。

MSPオブジェクトはMAXオブジェクトとよく似ています

ディレイのフィードバックは、MSPで最も一般的に使用される方法の1つです。しかし、エコーが積み重なってサウンド全体を覆い隠してしまうことがないように保つことの難しさはご承知でしょう。フィードバックの経路の中に omx.comp~ オブジェクトを加えると、レベルを考えずに、正確なリズムを作り出すことに集中することができます。C10mFeedback パッチではこのことを示しています。コンプレッション処理とゲート処理は、ルーピングを行なうパッチに対して提供できるものも数多く持っています。

ここで紹介しているのは、コンプレッション処理のほんの氷山の一角にすぎません。ほとんどのエンジニアは、仕事の中でコンプレッサを実際に使用し、いろいろな実験を試みることによって、幅広い技術的なレパートリーを身につけています。コンプレッションによって、雷やガラスが割れる音などの効果音にインパクトを与えたり、眠そうなアナウンサの声を生き生きとさせたり、バンドのバックコーラスのバランスを整えたりすることができます。多くのグループやプロデューサは、彼らの「個性的なサウンド」を作る上で、コンプレッションの設定によるマジックの恩恵を受けています。また、コンプレッションは、テレビジョンを通してオペラのテノールの声を問題なく送信する手助けをしています。一言でいえば、コンプレッションは現代のオーディオテクノロジにおける基本的なツールの1つであるということです。

参照

omx.comp~ OctiMax コンプレッサ