MSP Compression チュートリアル 8
マイクロサウンド

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通常、コンプレッションを行なう場合には、不必要なノイズが増幅されることを防ぐためにノイズゲートを使用します。時として、この「音と音の間に生じる」サウンドそれ自身が面白いものである場合があります。私は、機械式ストップウォッチの刻みの音のような、非常に小さな音をよく録音します。この録音の際には、巻き線のきしる音を適切なレベルに保ちながら、ゼンマイのカチカチいう音のレベルを上げるために、非常に強いコンプレッションを使います。C8mMicrosounds というパッチは、このような設定を行なっています。スレッショルドを下回ったシグナルにコンプレッション処理が適用され、スレッショルドを上回るシグナルは変更されません。これにより、1つ1つの音は基本的にそのままにされ、音と音の間のシグナルが強調されます(これは、ギターのサスティンペダルと同じ方法です)。もちろん、非常に低いレベルには、不必要なゴミのようなノイズがたくさんあるため、このパッチには第2のスレッショルドがあり、このスレッショルドを下回るレベルは影響を受けません。

エキスパンション

C8mMircosounds パッチには、もう1つのしかけがあります。このレシオは、1 : 1 以下に設定できるようになっています。1 未満のレシオはエキスパンション効果を持ちます。これは弱い音をさらに弱くするものです。エキスパンションを使って、コンプレッション処理を強くかけすぎたトラックを復元したり、パターンの中から最も大きな音を切り出したりすることができます。

 

参照

rampsmooth~ 入力シグナルの平滑化