ショートカット

ロックされたパッチャーウィンドウ

  • Options メニューで Help from Locked Patchers がチェックされている場合、任意のオブジェクトボックス上で、Macintosh では [Option]+クリック、Windows では [Alt]+クリックすると、そのオブジェクトのヘルプファイルが開きます。

  • パッチャーウィンドウの空白の部分で、Macintosh では [Command]+クリック、Windows では [Control]+クリックすると、(エディット可能な場合)パッチャーのロックを解除します。

  • ウィンドウのクローズボックスを、Macintosh では [Option]+クリック、Windows では [Alt]+クリックすると、Max ウィンドウを除くすべてのウィンドウを閉じます。

  • サブパッチウィンドウのタイトルバーを、Macintosh では [Option]+クリック、Windows では [Alt]+クリックすると、ポップアップメニューが開き、サブパッチャーの任意の親パッチャーを前面に表示させることができるようになります。サブパッチャーが 「編集のみ可能」なパッチャーウィンドウ(Max ドキュメントから読み込まれた patcher オブジェクトの上でダブルクリックした場合に表示されるウィンドウ)の場合、リストの最も上の項目は、編集用にMaxドキュメントを開きます。

  • Macintosh では [Command]+ピリオド、Windowsでは [Control]+ピリオドをタイプすると、Max スケジューラを停止させます。これによって、CPU 時間を非常に多く占有し、通常のメソッドを停止させてしまう暴走プロセスから復帰することができます。このような手に余るプロセスを起こしてしまうような状況を改善した後、Edit メニューから Resume を選んで、スケジューラを再スタートさせて下さい。

  • パッチがロードされる際に、Macintosh では [Command] キーと [Shift] キーを、Windows では [Control] キーと [Shift] キーを押し下げたままにしておくと、そのパッチの loadbang オブジェクトは出力を行ないません。

ロックされていない(アンロック状態の)パッチャーウィンドウ

コンテキストメニュー

  • パッチャーウィンドウで、Macintosh では [Control]+クリック、Windows では 右クリックすると、便利な編集コマンドのメニューが表示されます。パッチャーウィンドウのコンテキストメニューに関するより詳しい情報は、「メニュー」の章を参照して下さい。

  • 任意のオブジェクト上で、Macintosh では [Option]+[Control]+クリック、Windows では [Alt]+右クリックすると、オブジェクトから送信することができるすべてのオブジェクトのメニューが表示されます。このメニューに関するより詳しい情報は、「メニュー」の章を参照して下さい。

オブジェクトの選択と移動

  • 任意のオブジェクト上で、Macintosh では [Option]+クリック、Windows では [Alt]+クリックすると、そのオブジェクトのヘルプファイルが開きます。

  • オブジェクトボックス上で、[Shift]+クリックすると、そのオブジェクトの選択状態を反転させることができます。このとき、他のオブジェクトの選択状態は変更されません。

  • オブジェクトボックスを [Shift]+ドラッグすると、垂直方向、または水平方向へのオブジェクトのドラッグをまっすぐ行なう手助けになります。

  • 1つ、あるいは複数のオブジェクト上で、Macintosh では [Option]+クリック、Windows では [Alt]+クリックしてオブジェクトをドラッグすると、そのオブジェクトを複製します。

  • [Shift] キーを押し下げたままでオブジェクトを置きたい場所をクリックした場合、オブジェクトボックス以外のオブジェクトではカーソルの形は変わりません。そのため、同じオブジェクトの複数のコピーを作ることができます。

  • 訳注:オブジェクトパレットでオブジェクトを選択し、[Shift] キーを押したままでオブジェクトを置きたい場所をクリックした場合のことを指しています。パレット内の1つのユーザインターフェイスオブジェクトを数多く作りたい場合に便利な方法です。


  • 矢印キーを使うと、選択されたボックスを1ピクセルずつ矢印の方向に移動させることができます。
  • Macitosh では [Option}+ドラッグ、Windows では [Alt]+ドラッグによって、いくつかのオブジェクトとパッチコードを囲むように選択すると、オブジェクトとパッチコードの両方を一度に選択することができます。

  • ・編集のために選択されているオブジェクトのテキストオブジェクトをドラッグするためには、下図のように、カーソルをボックスの上辺、または下辺に移動させてドラッグします。これは、複製されたオブジェクトを移動させる場合に便利な方法です。


    選択されたテキストボックスの上辺、または下辺をクリックして、ドラッグします。


  • sliderや ナンバーボックスなどの任意のユーザインターフェイスオブジェクト上で、Macintosh では [Command]+クリック、Windows では [Control]+クリックすると、パッチャーウィンドウがロックされている場合と同様な操作を行なうことができます。

    訳注:例えば、ナンバーボックスの数値の変更や、slider のノブの位置の変更などができます


  • pacthertablecollのような、ウィンドウによる編集を行なうオブジェクト上で、Macintosh では [Command]+ダブルクリック、Windows では [Control]+ダブルクリックすると、ロックされたパッチャーウィンドウ上でこれらをダブルクリックした場合と同じように開くことができます。

  • パッチャーの空白の場所で、Macintosh では [Command]+クリック、Windows では [Control]+クリックすると、パッチャーウィンドウのロック、およびアンロックを行ないます。

  • オブジェクトを選択していない状態で、Macintosh では [Option] キー、Windows では [Alt] キーを押し下げたまま、Object メニューから Send to Back を選ぶと、すべての comment オブジェクトをバックグラウンドに送ります。こうすると、パッチャーがロックされた場合、すべての comment オブジェクトは他のオブジェクトの前に表示されなりようになります。これは、comment オブジェクトが他のオブジェクトの前に表示されてしまう Max の旧バージョンからファイルを更新する場合に便利です。

  • オブジェクトボックスや メッセージボックスにタイプした後、ボックスの外側で、Macintosh では [Option]+クリック、Windows では [Alt]+クリックすると、ボックスサイズが Auto Fix Width(入力されたテキストに対応してボックスのサイズをフィットさせる機能) によって変更されるのを防ぎます。comment ボックスの外側で、Macintosh では [Option]+クリック、Windows では [Alt]+クリックすると、通常は適用されない Auto Fix Width が適用されます。

パッチコードのショートカット

  • Options メニューの Segmented Patch Cords がチェックされていない場合、オブジェクトのアウトレットを [Shift]+クリックすると、セグメンテッドパッチコード(Segmented Patch Cords)モードを使用できます。この場合、それ以降のクリックによって、パッチコードの「コーナー」を定義します。

  • 接続を行なう際、オブジェクトのインレットを [Shift]+クリックすると、1つのアウトレットから複数の接続を行なうことができるようになります。次の接続には、別のパッチコードが直ちに作られます。

  • Options メニューの Segmented Patch Cords がチェックされている場合、[Shift]+クリックによって、アウトレットからインレットへドラッグする通常のモードを使って、まっすぐなパッチコードを作ることができます。

  • セグメンテッドパッチコードを作る際、オブジェクト上にコーナーを作りたい場合に、[Control]キーを押したままにしておくと、通常の自動接続機能が使用不可になります。

  • 訳注:本来接続したくないオブジェクトに自動接続されてしまうのを防ぐことができるということを意味しています


  • セグメンテッドパッチコードを作っている際に、Macintosh では [Command]+クリック、Windows では [Control]+クリックすると、そのパッチコードを取り除いて、接続処理をキャンセルします。

  • セグメンテッドパッチコードを作っている際に、Macintosh では [Option]+クリック、Windows では [Alt]+クリックすると、最後のセグメント(線分)を取り除きます。

オブジェクトの生成

  • パレットでオブジェクトボックスツールを選択した後、オブジェクトを置きたい場所を、Macintosh では [Option]+クリック、Windows では [Alt]+クリックすると、New Object リストウィンドウを表示せずにオブジェクトを配置することができます。

  • パレットからツールを選択した後、[Delete]([Backspace])キーを押すと、操作をキャンセルし、通常のカーソルに戻ります。

  • パレットの左端の領域をクリックして、選択されたパレットツールをキャンセルすることもできます。

New Object リスト

  • 空のオブジェクトボックスを、Macintosh では [Option]+クリック、Windows では [Alt]+クリックすると、New Object リストウィンドウが表示されます。

  • [Delete]([Backspace])キーを押すと、New Object リストウィンドウは消えます。

  • スペースバーを押すと、New Object リストで選ばれているテキストをオブジェクトボックスに入力し、その後に1つスペースを追加して、アーギュメントを入力に備えます。

  • [Return] あるいは [Enter] キーを押すと、New Object リストで選択されているテキストをオブジェクトボックスに入力します。

  • 上下の矢印キーによって、選択されている項目を上下にスクロールします。

  • [Tab]キーを押すと、タイピングに応答する列をスイッチします。

  • ダブルクリックや、[Return]キー、スペースキー、[Enter]キーを押す際に、Macintosh では [Option]キー、Windows では [Alt] キーを押し下げたままにしておくと、選択された項目のヘルプファイルが開きます。

  • New Object リストに、独自のショートカットを追加することができます。下記の「テキストマクロ」セクションを参照して下さい。

send, receive, および value

  • sendreceivevalue オブジェクトをダブルクリックすると、これらのオブジェクトのインスタンスのリストを表示したコンテキストメニューが表示されます。

テーブルエディットウィンドウ

  • 鉛筆ツールを使用している際に、Macintosh では [Command]+クリック、Windows では [Control]+クリックすると、クリックした周囲の領域を拡大します。8:1×8:1 のズームで表示されていた場合、Macintosh では [Command]+クリック、Windows では [Control]+クリックによって 1:1×1:1 の拡大倍率、あるいは、1:1 以上に設定された最小のズームに戻ります。

すべてのウィンドウ

  • All Windows Active(すべてのウィンドウがアクティブ)が使用可になっているとき、Macintosh では [Command]+クリック、Windows では [Control]+クリックすると、(クリックしたウィンドウが最前面でない場合には)クリックしたウィンドウを最前面に表示します。

  • ウィンドウのクローズボックスを、Macintosh では [Option]+クリック、Windows では [Alt]+クリックすると、Max ウィンドウ以外のすべてのウィンドウを閉じます。

インスペクタ

  • Macintosh では [Command] キー、Windows では [Control] キーを用いる、カット、コピー、ペーストを行なうキーボードショートカットは、あらゆるオブジェクトのインスペクタウィンドウのテキストフィールドで動作します。

テキストマクロ

その昔、Maxのパワーユーザであったヤッシュ(Jasch)は、何度も "prepend set" をタイプするのに疲れました。そこで、彼は _(アンダースコア)というオブジェクトを作りました。これは、prepend オブジェクトに set をアーギュメントとして追加した場合とまったく同じ動作をするものでした。繰り返しによるストレス障害(RSI)を減らそうとする彼の努力に触発され、Max には オブジェクトボックスにタイプする文字のためのテキストマクロを設定する機能が設けられています。これには、ヤッシュの「アンダースコア・ショートカット」も含まれています。

これを試してみるために、新しいオブジェクトボックスを作って、アンダースコア文字をタイプし、その後、エスケープキー([ESC]キー)を押してみて下さい。アンダースコアは "prepend set" に置き換えられ、文字の挿入ポイントが set という語の後に置かれます(この後に何か入力したいと思うことはほとんどないでしょう)。

別の例:例えば、マルチチャンネル・オーディオ I/O で数多くの作業を行なっているとします。dac~ 1 2 3 4 5 6 と入力する代わりに、d6 [ESC] と入力することができます。

訳注:このショートカットは、訳者のバージョンでは登録されていないようです。オーディオ用のショートカットは、後述のように init フォルダの中のファイルにあるため、以下で説明されているように、独自のショートカットを追加すれば上のようなマクロ展開ができます。訳者のバージョンで登録済みのショートカットには、da[ESC] で dac~ となるものがあります。

独自のショートカットを追加するためには、max オブジェクトへのメッセージをinit フォルダの中のテキストファイルに、次のようなフォーマットで記述しておく必要があります。

max shortcut <shortcut-text> <replacement-text>;

ショートカットは1つのシンボルでなければなりません。ショートカットにスペースを含めたい場合には、そのテキスト全体をダブルクォート( " )で囲んでおく必要があります。置き換えられるテキストは、スペースがあっても前後をクォートで囲む必要はありません。例えば、アンダースコアを prepend set で置き換えるためには、init フォルダ内のテキストファイルに次のようなメッセージを追加します。

max shortcut _ prepend set;

実際の例を見て、発想のヒントを得るために、init フォルダの中の max-shortcuts.txt と audio-shortcuts.txt を調べてみて下さい。

訳注:このショートカットは、init フォルダの中に独自のテキストファイルを作り、その中に記述しておくことによって Max に登録できます。既存のショートカットファイルを変更するのではなく、独自のファイルを作っておけば、環境が変わった場合でもそのショートカットファイルをコピーするだけで済みます。