Appendix D:
旧バージョンの関数

このセクションでは、Max 4.3 以降の環境でオブジェクトを開発する時に置き換えなければならない、旧バージョンの関数のリファレンスを提供します。

finder_addclass

     
  このメソッド finder_addclass は元々、ユーザがオブジェクトボックスをパッチャーウィンドウに挿入した際に表示される New Object List ウィンドウに、あなたのオブジェクトの名前を追加するために使われていました。 Max 4.3 では New Object List を取り扱うためのより良い方法として、Max の init フォルダの中の oblist メッセージを持つテキストファイルをインクルードする方式を導入しました。これを行う方法についての詳細は、Max 4.3 Getting Started マニュアルで見ることができます。

lockout_set

     
  メソッド lockout_set は以前、非割り込みコードのクリティカルリージョンの間、メインイベントレベルから割り込みレベルの処理を妨げるために使われていました。クリティカルリージョンは現在、critical_enter、および critical_exit によって扱われています。より詳しい情報は、Chapter 7 の 「割り込みレベルに関する注意事項」と「クリティカルリージョン」にありますので、参照して下さい。Max 4.3 以降を使う場合、lockout_set は何もしません。

path_createfile

     
  メソッド path_createfile は、与えられた型コード、ファイル名、パスID によってファイルを作るために用いられていました。Max 4.3 では、新しい path_createsysfile を使わなければなりません。これは、ファイルの取り扱いのために、Max に組み込まれたプラットフォームに依存しない Sysfile 関数 と互換性を持っています。より詳しい情報は、Chapter 8 の Sysfile API セクションにありますので、参照して下さい。

path_openfile

     
  メソッド path_openfile は、与えられたファイル名とパスID によってファイルをオープンするために用いられていました。Max 4.3 では、path_opensysfile を使わなければなりません。これは、ファイルの取り扱いのために、Max に組み込まれたプラットフォームに依存しない Sysfile 関数 と互換性を持っています。より詳しい情報は、Chapter 8 の Sysfile API セクションにありますので、参照して下さい。

path_openresfile

     
  メソッド path_opneresfile は Mac OS9 で、与えられたファイル名とパスID によってファイルのリソースフォークをオープンするために用いられていました。リソースファイルはプラットフォームに依存するため、これらは Windows XP では動作しません。その理由から、クロスプラットフォームエクスターナル開発では、もはやこれらはサポートされていません。

path_createresfile

     
  メソッド path_createresfile は Mac OS9 で、与えられた型コード、ファイル名、パスID によって空のリソースフォークを作るために用いられていました。リソースファイルはプラットフォームに依存するため、これらは Windows XP では動作しません。その理由から、クロスプラットフォームエクスターナル開発では、もはやこれらはサポートされていません。