チュートリアル 09   パブリックライブラリの使用

mxj プログラマが利用できるツールセットは、パブリックライブラリを使って拡張することが可能です。フリーのコードが入手可能であることは、Java プラットフォームの最も大きな強みの1つです。このことを考慮して、mxj の API は他の人々の立派な成果物の利用をできるだけ容易に行なえるように設計されています。

ほとんどのライブラリは .JAR ファイルとして配布されます。例えば、net.mail.send オブジェクトや net.mail.recv オブジェクトが使用可能であるためには、JavaMail がインストールされていなければなりません。 この文章を書いている時点でのライブラリのバージョンは1.3.1です。また、JavaBeans Activation Framework もインストールする必要があるということを覚えておいて下さい。ファイルをダウンロードし、解凍した後、mail.jaractivation.jarjava/lib ディレクトリにコピーして下さい(あるいは、max.java.config.txt ファイルを編集して、この中の Configuringページに記述することも可能です)。

readme ファイルやライセンスファイルを集めたものに加え、数多くのライブラリが、Java の Javadoc ユーティリティによって生成されるAPI ドキュメントと共に収められています。JavaMail のためのドキュメントは docs/Javadoc に収められています。これらは、net/mail/send.java や net/mail/recv.java の中のコードを調べたいときに役立ちます。外部ライブラリを参照するクラスをコンパイルする場合には、新しい .JAR ファイルをインクルードするためにコンパイラのクラスパス(classpath)を修正する必要があるということを覚えておいて下さい。そのため、例えば classes/net/mail ディレクトリにいる場合、コマンドプロンプトから次のように入力することによって、net.mail.recv クラスのコンパイルを行なうことができます。

javac -classpath "../../../lib/max.jar;../../../lib/mail.jar" recv.java