はじめに Max環境でのJavaによる開発

Max4.5 では、プログラミング言語 Java によるエクスターナルオブジェクトの作成が新しくサポートされました。JavaとMaxは相性がよいため、私たちはJavaによるアプリケーションプログラミングインターフェイス(API)の作成を試みてきました。このAPIを使用すると、Maxのエクスターナルオブジェクトを容易に、しかも短時間で作成することができます。

このドキュメントの最初のセクションでは、コンピュータにJavaをインストールする方法、そして、Max の mxj オブジェクトの使用方法について説明しています。このmxjオブジェクトは Javaの世界と Max の世界のブリッジとして動作するものです。このドキュメントは、mxj で使用するいくつかの Java クラスを作成しながら、Max 環境での Java による開発について段階的に学ぶことができるように書かれています。ここで示されているクラスの例は、あなたが独自のクラスを作成する場合のひな形を提供するものです。

このドキュメントは、プログラミング言語としての Java 自体について詳しく説明するものではありません。あなたが理解する必要があることの多くは、このチュートリアルで学ぶことができるかもしれません。しかし、私たちは、オブジェクト指向プログラミングの概念や、Java言語自体に関する学習に時間を割くことを強く推奨します。

幸いなことに、Java はあらゆる大学や学部で教えられています。そのため、書籍やインターネット上など、学習の助けとなる資料には事欠きません。Sun は多くの優れたオンラインドキュメント を提供しているため、まずこれに目を通してみるとよいでしょう。Java チュートリアルは Java の構文や重要な概念について学ぶための十分な入門書と言えます。(このチュートリアルで、 Mac に固有な事項として説明されている事柄は旧式のもので、MaxOS 9 だけしかカバーしていない点に注意して下さい。これらの記述は無視する必要があります。)Apple の Web サイトにもあるように、Java はMaxOS X の「第1級の市民」です。

Java について調べるためのもう1つの有用なリソースは Javapedia です。名前からも分かるとおり、Javapedia プロジェクトの目的は Javaに関するあらゆることがらを網羅した「百科事典」を作ることです。まだ日は浅いのですが、このリソースには、すでに数多くのリンクと情報があります。それらは、Javaのテクノロジ、演習、プロダクト、推奨図書のリストなどに関するものです。

最後に、コードを書く際には、 API reference for Java v1.4.2 が 貴重な資料となります。