mxj の使い方 mxj オブジェクトの使用方法 

Java 流に言うと、クラスとは、変数(データ)とメソッド(アクション)のセットを定義する、プロトタイプです。Java オブジェクトは、クラスのメンバとして生成されます。Max をインストールしたときに作られる java ディレクトリには、class というサブディレクトリがあり、この中にmxj で使用する Java クラスをを格納します。Max で新しい mxj オブジェクトを作る場合、インスタンス生成を行なうための第1アーギュメントは、このディレクトリにあるクラスの名前でなければなりません。mxj オブジェクトのインスタンス化が成功すると、2つのオブジェクトが作られます。1つはmxj というMax オブジェクト、もう1つは、アーギュメントで与えられたクラスの Java オブジェクトです。この2つのオブジェクトは「ピア(peer)」オブジェクトであると言えます。mxj オブジェクトは単にMax と Java の世界のパイプの役目を持ったシェルとして動作します。通常のMax オブジェクトの名前と異なり、Java クラスの名前では大文字と小文字が区別される点に注意して下さい。下の図は、sbuf という Java クラスのインスタンス生成に成功した mxj オブジェクトを示しています。

classes フォルダの中のクラスファイルは、バイトコードファイルと呼ばれるものです。Cで開発されたエクスターナルは、プラットフォームに特化されたマシンコードでコンパイルされますが、Java のバイトコードはJVM(Java Virtual Machine)が動作するシステムであれば、どんなマシンでも実行することができます。このことは、mxj のクラスファイルが、Max エクスターナルとは違って、クロスプラットフォームであることを意味します。このバイトコードファイルのコンパイルに使用される .java というコードは、同じディレクトリに置きます。あなたが開発者であれば、独自の mxj 互換のJava クラスを作成する足がかりとしてこれらの .java ファイルを使用し、にクラスの動作を必要な形に変更することができます。あなたが開発者でない場合、やっと独自のMax オブジェクトを開発する方法を学ぶときがきたと言えるでしょう。それは、あなたが考えているより容易なことなのです。

パッケージに複数のクラスファイルを集めることは簡単です。java/lib ディレクトリの中に、max.jar. という名前のこのようなパッケージを見つけることができるでしょう。 このパッケージには、Max と Java の間での通信を容易にするためのコードが含まれています。 このファイルをlib ディレクトリの中において置くことは重要です。Cycling '74 はこれらのクラスのソースコードを配布しませんが、開発者が このコードを自分自身のクラスの作成に使えるように、API(Aplication Programming Interface)の仕様を提供しています。

java/help ディレクトリには、実装されているクラスを調べるために使うことができるパッチのセレクションが置かれています。