コンパイル mxj クラスのコンパイルの方法 

Java クラスを開発するためには、Java コードのテキストファイルの作成と編集を行い、これをバイトコードにコンパイルする必要があります。バイトコードとは、Java 仮想マシン(JVM)が必要とする .class ファイルのことです。Java コードをコンパイルする従来からの方法は、コマンドラインから実行できる javac を使用する方法です。これは、OS X ではターミナルを、Windows XP ではDOS コマンドプロンプト、あるいはCygwin のようなunix をエミュレートするレイヤを使うということを意味します。例えば、ワーキングディレクトリに MyClass.java というファイルがある場合、コマンド

javac MyClass.java

は、テキストファイルのソースコードをコンパイルし、MyClass.class という名前のバイトコードファイルをワーキングディレクトリに作ります。コードが複雑な構造をしている場合、複数の異なる .class ファイルを生成することも可能です。コードにエラーがあった場合には、コンパイラはエラーに関する説明を出力します。IBM の jikes は同じ方法で使用することができる、コマンドライン Java コンパイラです。

あなたがこのドキュメントを初めて読んでいる場合、先ほどのコマンドを java/classes の中のクラスに対して適用しようとすると、Java コンパイラは max.jarのある場所がわからないため、おそらくエラーを返すでしょう。これを改善するためには、クラスパスに max.jar を追加しなければなりません。 追加の方法はいくつかありますが、おそらく、最も直接的なものは、コンパイラへのコマンドライン引数を用いる方法でしょう。Mac を使用している場合には次のようになります。

javac -classpath "/Library/Application Support/Cycling '74/java/lib/max.jar" MyClass.java

また、Windows では次のようになります。

javac -classpath "\Program Files\Common Files\Cycling '74\java\lib\max.jar" MyClass.java

チュートリアルで例として用いる *.java ソースコードファイルは、java/doc/tutorial/src ディレクトリにあります。そのため、Mac で HelloWorld1 クラスをコンパイルするためには、次のようなコマンドを用いることになります。

javac -classpath "/Library/Application Support/Cycling '74/java/lib/max.jar" HelloWorld1.java

unix のターミナルを使用しているのであれば、javac コンパイラについてより詳しく知りたい場合には、そのマニュアルページを呼び出すことができます。

% man javac

コマンドラインによるコンパイルが好みでないという場合でも、悲観することはありません。実際には、Max 環境内ですべての Java 開発を行なうことが可能です。mxj オブジェクトは、viewsource メッセージを受信すると、エディタ環境を起動させます。この環境に関しては、次の quickie クラスについて述べている部分で説明します。

最後になりましたが、 数多くの種類がある IDE(Integrated Development Environment)パッケージのうちの1つを使って Java クラスをコンパイルすることも可能です。java/doc/ide ディレクトリでは、フリーで利用できる2つの主なIDE、Apple の Xcode と IBM の Eclipse のためのサンプルプロジェクトを提供しています。ただし、Xcode には、シングルクォートで囲まれたパス名によって引き起こされるバグがあるということを覚えておいて下さい。そのため、Cycling '74 ディレクトリには、Xcode のプロジェクトを置かないように注意して下さい。